ペニスにメスが入るのは怖い人もいる
包茎手術、と聞くと一般的にはメスを使って包皮を切除するものというイメージがあります。確かに包茎は包皮が長すぎることで亀頭が露出しない状態のことですから、余分な皮を切ってしまえば問題は解決します。ただ、ペニスは非常にデリケートな部分ですから、メスが入ることに不安を覚える人も少なくありません。そのような場合は、切らない包茎手術を選択することも可能です。
切らない包茎手術とは具体的にどのようなものかというと、包皮をめくって亀頭を露出させておき、その状態を物理的にキープするというものです。留め方は糸を使う方式と接着剤を使う方式の2通りがあります。糸は吸収型と呼ばれるタイプを使用すれば抜糸の必要がなく、時間が経つにつれて自然に身体組織の中に吸収されていきます。
接着剤も傷口の縫合を補強する際に用いられるのと同じ医学用の特殊なものを使い、数日後に剥がれ落ちます。いずれの場合も術後1週間程度は包帯でペニスを保護する必要がありますが、その後は普通の日常生活が送れます。
切らない包茎手術のさまざまなメリット
切らない包茎手術は、デリケートな部分にメスを入れなくても済むということのほかにいくつかのメリットがあります。その1つは、施術時間が短くて済むということです。包皮を切除するタイプの包茎手術だと通常は40分から1時間程度かかりますが、糸や接着剤で留めるだけなら10分から20分程度で済みます。
また、料金の安さもメリットの1つに数えられます。保険適用外なので金額は医療機関ごとにまちまちですが、平均的な料金は2万5千円から4万円程度です。切除する手術の料金は安いところで5万円程度、高ければ40万円以上とかなり幅がありますが、いずれにしても切らない包茎手術の方が料金は割安です。
さらに、包皮を切除した場合は縫合跡が傷として残ってしまう、縫合線の前後で皮膚の色が違うことによりペニスがツートンカラー状態になってしまう、といった課題があります。しかし、切らない包茎手術では、こうした心配がありません。
まとめ
切らない包茎手術は糸や接着剤で包皮を留めておくだけなので、手軽かつ低料金で治療を受けられるというメリットがあります。治療跡が目立ってしまうという問題も起きません。ただ、包皮が剥けた状態をキープできるようクセをつけるというのが目的なので、剥こうとすると我慢できないほどの痛みに襲われるといった重度の包茎には適用できないことがあります。治療を受けようとする時は、事前に専門医としっかり相談することが大切です。